映画「ベン・イズ・バック」でジュリア・ロバーツのスゴみを再認識。薬物に立ち向かう家族を体現

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TSUTAYAみなとみらいに掲示されていた「ベン・イズ・バック」のデジタルポスター

2019年4月、みなとみらいに新しい映画館「キノシネマ横浜みなとみらい」ができたので映画を観て来ました。作品ジュリア・ロバーツ主演「ベン・イズ・バック」をチョイス。

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目次

映画『ベン・イズ・バック』ピーター・ヘッジズ(2018)

映画「ベン・イズ・バック」のビジュアル

監督・脚本は、レオナルド・ディカプリオの出世作「ギルバート・グレイプ」の原作者でもあるピーター・ヘッジズ。小説やってて映画監督としても成功するってすごい。
主演はジュリア・ロバーツで、息子を演じるのはルーカス・ヘッジズ。監督の息子ですね。とは言え、2017年日本公開の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた実力者でもあります。

キャスト・あらすじ

監督:ピーター・ヘッジズ
出演:ジュリア・ロバーツ、ルーカス・ヘッジズ、コートニー・B・ヴァンス、キャスリン・ニュートン
製作:2018年

クリスマスイブの朝。19歳のベン(ルーカス・ヘッジズ)が薬物依存症の治療施設から勝手に実家に戻ってきて、母のホリー(ジュリア・ロバーツ)ら家族は驚く。

兄を案じながらも戸惑う妹のアイヴィー(キャスリン・ニュートン)と継父のニール(コートニー・B・ヴァンス)は、彼がトラブルを起こすのではないかと警戒するが、ホリーが監視することで滞在を1日だけ許す。だが家族が留守にしている間に家の中が荒らされ、飼っていた犬が連れ去られてしまう…。

※Yahoo!映画より

感想とか

単純に、素行不良や家庭環境から薬物中毒になったのが原因だったのなら自業自得が根底に流れてしまうけれども今作はちょっと違う。ベンが14歳のとき怪我をし、医師に合成オピオイド薬を処方されたのが薬物中毒の始まり。薬の中毒性を心配した母親をよそに、医師は「大丈夫」だと主張するも、結果的には薬物依存になってしまい、犯罪に手を染め施設に入れられ…この映画の冒頭に至ります。

なので薬物中毒に立ち向かう家族の姿という他に、処方された薬が原因の中毒患者に対する救済制度の欠如もテーマになっています。作中には、当時ベンを担当した元医師が登場しますが、認知症を患っている今の姿にホリーは強烈な言葉を浴びせます。

と同時に、ベンが昔交際していて薬物で亡くなった彼女の親も登場するので、ベンが被害者としても加害者としても描写されているのは良かったと思う。中毒になると、自分や家族が地獄に落ちる一方、他人やその家族も巻き込んでしまう可能性が薬物にはあることが伝わります。

脳が覚えてしまった薬物の快感は一生消えることはないと言われているし、この作品のラストは薬物治療に対する改めてのスタートでもあり、一生続いていく薬物との戦いのスタートでもあるんでしょうね。その意味も含めて「ベン・イズ・バック」なんだと思います。

ジュリア・ロバーツ、ここにあり。

ベン役のルーカス・ヘッジズの演技も上手いと思います。でも隣には怪物ジュリア・ロバーツがいるから、どうしても存在がかすんでしまう。

ジュリア・ロバーツってこんなにすごかったっけ…?
と、再認識しました。「プリティ・ウーマン」「エリン・ブロコビッチ」「オーシャンズ11」など代表作がいくつもありますが、この映画ではまた違った顔というか、違った引き出しをトップレベルで見せつけられたようなスゴさを感じました。
そりゃ映画1本で20億円稼ぎますよ。

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