始まりましたね、『今日から俺は!!』の実写版ドラマ。
日テレの日曜22:30ということで、初回の視聴率は9.8%でした。
なにを隠そう、僕の一番好きな漫画が『今日から俺は!!』で、実写版東映VシネマシリーズもすべてVHSで持っていたくらい好き。だから今回のテレビドラマ化も「今頃なぜ?舞台も昭和?」と懐疑的でしたが、、、期待を裏切られた感じ(いい意味で)。おもしろいかも。
最終回が終わりました!最初から最後までおもしろかった↓
テレビドラマ版(2018年)の感想
最初は個人的に愛着のあるVシネマ版と無意識に比較していました。
ビジュアルもカツラっぽく見えすぎる金髪もウニ頭の長さも全然ダメだと。
でも同じ原作といえど、ある種“別物”として観ないといけない。
しかも映画尺と連続ドラマの違いもあるし。
そう思った瞬間、楽しく観れましたよ。違和感はまだ少しあるものの、ビジュアルやキャラは正直、3話くらいで慣れると思う。
ドラマ版「今日から俺は!!(2018)」いいところ
遊べるし連動性があるのがいい。
第1話でいうと、ドラマの福田雄一監督とつながりのある小栗旬さんが、映画「クローズZERO」の役である滝谷源治の風貌のまま床屋さんとして登場。
しかも店名が「ヘアーサロンGENJI」。
“百獣の王”っていうセリフもあったし(百獣の王=「クローズZERO」の山田孝之さんの通称)。
そして今後も新井浩文、堤真一、高橋克実、島崎遥香、浜辺美波、山田孝之、山﨑賢人、柳楽優弥といった特別ゲストが登場予定とのことで目が離せません。この流れなら山田孝之さんは“百獣の王”で出るんかな…?
上から目線で恐縮ですが、賀来賢人さんっていいですね!初めてきちんと観ました。役者さんとしても“三橋貴志”としても、いいなぁと思いました。
三橋貴志のキャラもそうだけれど、今井勝俊役の太賀さんもおもしろい。
あと相良猛役の磯村勇斗さんもハマっている感じ。
Vシネマ版よりもコメディー調に振り切っているのもいいんですかね。
Vシネマでは“伊藤真司役の中倉健太郎”だったけど、今回のドラマでは“伊藤真司役の伊藤健太郎”さん。いろいろカブってるな。
ドラマ版「今日から俺は!!(2018)」良くないところ
昔のツッパリを演出するのに最適なツールかもしれませんが、「男の勲章」はさすがにちょっとなぁ…。もうであがっていて“嶋大輔”で完結している世界だから。
あと役者陣でそのままバンド演奏、しかもオープニングで流すのはドラマの世界観を壊すからヤメてくれーー。
役者による、エンディング後のサントラ告知みたいな感じがするんだよね…。
「赤坂理子=清野菜名」
「早川京子=橋本環奈」
この2人は逆な気がするのは僕だけ?ルックスや性格から考えると、逆の方がしっくりくる。
「今日から俺は!!」とは
1988年~1997年の10年間、週刊少年サンデーで連載されていた、累計4000万部を超えるツッパリ漫画(全38巻)。
転校を機に、金髪頭とトンガリ頭で「ツッパリとして生きる」と決めた三橋貴志と伊藤真司。
“どんなコトをしても勝つ!”ことが信条の三橋と、男気あふれる伊藤の最強コンビが巻き起こす、青春ヤンキーコメディ。
むかしは「ビー・バップ・ハイスクール」や「湘南爆走族」「湘南純愛組!」「特攻の拓」とかヤンキー漫画は多かったですが、その中でもコメディ要素が多いのも「今日から俺は!!」の特徴。
「今日から俺は!!」との出会い
ここで、誰も興味ない僕の「今日から俺は!!」との出会いをご紹介しちゃいましょう。
あれは1996年、中学校2年生の夏休み。
当時宮崎県在住の僕ら家族は、4年に一度、母親の実家である秋田県に夏休みをまるまる使って帰省していました。おばあちゃんにはお正月会えないので、4年に一度の夏休みがお年玉をもらえるチャンスでした。
当時の僕のお小遣いは、月1,000円(昔としても安い…)。
そんな僕がお年玉をもらい、あぶく銭に浮かれ、ぜいたくにも特に欲しいわけでもない本を買ってみようかと上から目線で手に取ったのが『今日から俺は!!』の第1巻でした。
もーーどハマりですよね。最高におもしろい!
それまで中古の「ドカベン〜高校野球編〜」をチマチマ買うくらいだったのが、“お年玉”と“夏休み”という交わることのない2大誘惑に精神がやられちゃったんでしょうね。
「もう1巻だけ…もう1巻だけ…」と金遣いの荒さをどこかで認めながらも、家の隅に放置されていたボロッボロの自転車に乗って、墓地を通って、林道を走って、田んぼを横目に本屋さんへ通う日々が始まりました。
そこから狂ったように買い続け、発売中の最新刊まで追いつくと今度は“実写版Vシネマ”に目をつけます。
東映Vシネマ版「今日から俺は!!(1993年)」にドツボる
インターネットなんて持っていなかった当時、宮崎県に住む中2の少年がどうやって情報を得たんでしょうね。
1996年当時で、3本のVシネマが作られていました。
漫画と同じくらい、ハマりました。
先に言っておきます。
大変失礼ですが、主人公の三橋貴志さん(漫画の主人公と同じ名前の役者さん)も中倉健太郎さんも、スーパー下手な演技です。大変失礼ですが。
だけどあの2人の雰囲気とか、作中の空気感とか大好きなんです。90年代当時の学校で撮影して、あの役者で、あのやり取りで、あの脚本で…うまく言い表せられないですがVシネマ版「今日から俺は!!」&三橋さん・中倉さんは大好きでした。
「ビー・バッブ・ハイスクール」の仲村トオルさんや、「湘南爆走族」の江口洋介さん、織田裕二さん、清水美砂さんのように、無名主役デビューから今なお第一線で活躍し続ける…という風にならなかったのは悔しい。三橋さんは劇団、中倉さんはVシネで活躍されていたものの、現在はまだ役者を続けられているのか不明。
でも脇役として出ていた塩見三省さんや香川照之さんが有名に。これは嬉しい。
ロケ地に行ったりとかも好きなんだけど、山梨や関東などが多く行けなかったものの、喧嘩シーンの1つに横浜が使われていました。
マイカル本牧(現イオン本牧)。
18歳の頃、たまたま横浜に寄る機会があったときに、わざわざバスで本牧まで行って記念撮影しましたからね。ただのショッピングセンターを撮っただけですよね。
結局、劇場公開映画を含めこのキャストでは6本の実写化がされました。
全部VHSで持っていま“した”。主人公2人が歌うテーマソング「何でもありの17才!!」の8cmシングルも持っていま“した”。
何十件というお店でCDの背表紙?を見ながら延々探し続け、ついに宮崎のBOOK OFFで見つけたときは発狂するかと思った。それくらい好きなんです。留学中のアメリカにも持って行って、観たり聞いたりしていました。
でもね、過去形なのはね、嫁さんにね、ぜーんぶ売られちゃったの。
メルカリで。
邪魔だからって。
VHSはかさばるからって。
VHSは4本で3,000円ちょっとで売れた。
CDは300円。もちろん送料込みだよ。
・・・・・今日も笑って乗り切ろう。
そしてその1ヶ月後、テレビドラマによる実写化が発表される。せめて、、、せめて、、、実写化放送後ならもう少し値が上がったのではと後悔の日々。
まとめ
オープニングのバンド演奏も、キャスティングも回を追うごとに慣れてくるのかなとも思っています(願望)。
原作を知っている人は「何も期待せず観ること」「別物として観ること」をおススメします。せっかくおもしろいのに、変に原作のイメージを固執していると楽しめないですから。
やはりベースとなる原作があるので、「懐かしいなー」と思いながら観れますし、「逆にここは過去に見たことがなくて新しい」という新鮮さもあります。そのバランスがちょうどいいので、楽に観れると思いますよ。2回目以降も楽しみです。