警察学校が舞台!新たな警察小説「教場」がおもしろい!キムタクでドラマ化も

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「このミステリーがすごい!2014年版」で2位になったことから知った作家、長岡弘樹さん。

『教場』長岡弘樹

このミスとか本屋大賞とか週刊文春ミステリーベストとか、受賞作品でも好みではなかったりすることも多いので、少し避けていたけれども…純粋におもしろかったです「教場」!

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目次

「教場(長岡弘樹)」について

推理小説なんだけれども、警察内部の人間関係や役職間同士のいざこざを盛り込みながら事件を解決していく「警察小説」のジャンル。

一般的には所轄の刑事や警視庁捜査一課、科捜研、監察、キャリア官僚、公安、検視官…いろんな立場の人間にフォーカスを当てるものの、今作は警察学校の教官が主人公という新たな境地にワクワク。

【あらすじ】
「君には、警察学校を辞めてもらう。」希望に燃え、警察学校初任科第九十八期短期過程に入校した生徒たち。彼らを待ち受けていたのは、冷厳な白髪教官・風間公親だった。半年にわたり続く過酷な訓練と授業、厳格な規律、外出不可という環境のなかで、わずかなミスもすべて見抜いてしまう風間に睨まれれば最後、即日退校という結果が待っている。

全部見抜かれる。誰も逃げられない。前代未聞の警察小説!

「教場(長岡弘樹)」を読んでみて

大あたり!
おもしろい!
1話完結の短編(1話につき生徒1人にフォーカス)で、1冊で短期過程1期分のストーリーとなっています。なので、短編ごとに登場人物がクロスオーバーしたり。

おもしろいのは、この話では主人公だった生徒が、別の話に端役として登場すると、主観的な感情描写がない分、別人のように見えるという点。

「こんなにしっかりした奴だったっけ?」という風に見えるのは、ヒーローもので主人公視点で描くときの敵役の強い感じに似ている。分かりにくい説明だな…。

横山秀夫さんに出会って魅力にハマった警察小説ですが、奇しくも「教場」は横山秀夫作品の「第三の時効」や「臨場」にキャラ設定や舞台の雰囲気が似ていると思いました。

3作品とも最高におもしろい警察小説なのだけれども、それぞれにそれぞれの魅力があって…本って素晴らしいやん、本って素敵やんと再認識の今日です。

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