旧横濱ビル跡地に21階建て複合ビルが2027年開業予定。飲食店舗やオフィスが入居

日本郵船株式会社と三菱地所株式会社、鹿島建設株式会社の3社は、横浜市中区海岸通にある歴史的建造物横浜郵船ビル一帯の再開発「(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)」について着工を開始しました。

「(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)」の外観イメージ

本計画は、横浜市中区海岸通り地区の旧横濱ビル跡地において、横浜都心・臨海地域全体の都市再生に資する拠点を新たに整備する計画であり、3社は街の回遊性を向上させるプロムナードの整備、防災機能の強化等を図ります。

横浜ビルの外観写真
横濱ビル(2021年7月撮影)

「(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)」の竣工予定は2027年1月を予定。

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(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)

(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)
手前は横浜郵船ビル

低層部は飲食店舗などや展示場、4階以上はオフィスとする計画。

歴史的な建築である横浜郵船ビルに隣接していることから、新施設の低層部は横浜郵船ビルの角面を継承するデザインとしています。

デザインコンセプトは「海の風景と海岸通りの街並みをやわらかくつなぐグラデーション」。

(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)
海岸通りから海側へ続くプロムナード

外構は海岸通りから海側へ誘引するプロムナードを整備し、

(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)
海側の水際線プロムナード

水際線プロムナードとあわせて地区全体の回遊を促す計画としています。

(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)のマップ
(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)のマップ

海側の水際線プロムナードについては、店舗前の賑わい・滞留空間が水際線プロムナード全体に滲み出すよう、舗装パターンでグラデーションをつけ、滞留空間と流動性の両立を図ることを計画しています。

■事業計画名
(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)

■計画区域
横浜市中区海岸通3丁目9番4号

■主要用途
事務所、飲食店舗、展示場、駐車場など ※予定

■面積
敷地面積:約4,950㎡、延べ面積:約70,000㎡ ※予定

■建築物の高さ
約100m ※予定

■階数
地上21階、地下1階、塔屋1階 ※予定

■工事予定期間
2027年1月末 ※予定

再開発となる横浜郵船ビルの外観写真
横浜郵船ビル(2021年7月撮影)

解体→高層ビル誕生の旧 横濱ビルとは逆に、隣接する横浜郵船ビルは全館保存の上、ホテルに用途転換される予定です。

このビルの裏手には、アート施設としても利用されていた旧日本郵船倉庫もありましたが、施設の老朽化を理由にすでに解体され、都市再生特別地区(海岸通り地区)都市計画に基づいて計画が進行しています。

都市再生特別地区(海岸通り地区)都市計画について

海岸通り地区のまちづくり

日本郵船株式会社と三菱地所株式会社、株式会社宇徳の3社によって提案された、都市再生特別地区(海岸通り地区)都市計画。

日本郵船歴史博物館が入居する横浜郵船ビル、隣接する横濱ビル、BankART studio NYKとして使用されていた日本郵船横浜海岸通倉庫、旧 創造空間万国橋SOKOを4つの区分に分け、ホテルやオフィス、インキュベーション施設、文化施設、店舗などが入るビルを形成、2027年の供用開始を目指します。

当該地区をA-1地区、A-2地区、A-3地区、B地区の4地区に区分するこの計画。

【A-1地区】
戦後の横浜初の高層ビル横濱ビルと、BankART studio NYKとして使用されていた日本郵船横浜海岸通倉庫
→オフィス、インキュベーション施設、文化施設、店舗などが入る高さ約100mの高層ビルが建設(2027年供用開始予定)

【A-2地区】
日本郵船歴史博物館が入る横浜郵船ビル
→歴史的な建築物のため保存してホテルなどとして活用(2027年供用開始予定)

【A-3地区】
→広場、ホテル付帯施設として活用

【B地区】
創造空間万国橋SOKO
→広場、オフィスや店舗などが入る株式会社宇徳の新社屋として2025年4月に開業

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