【横浜の遺構】旧横浜居留地48番館は現存する横浜最古の近代建築物。神奈川芸術劇場裏

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どうも、歴史むき出しのまま街中にあふれている横浜を探索するのが無性に楽しい1201(@1201yokohama)です。

どんどん再開発が進む横浜市。
キレイに言えば現代と歴史の融合、ブサイクに言えば古き良き街並みの破壊。とは言え、修復・保存し続けるというのはお金がかかることでもあるため、いたしかたない面も。

開国によって真っ先に西洋文化が入ってきた横浜市には、現在でも歴史的遺構がいたるところにあります。

旧横浜居留地48番館の外観写真

明治期、紅茶やダイナマイトなどの取引を扱っていた商人モリソンの事務所兼住宅として建てられた「旧横浜居留地48番館」もそのひとつです。

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目次

旧横浜居留地48番館について

旧横浜居留地48番館の外観写真

旧横浜居留地48番館は、KAAT神奈川芸術劇場の裏側にあります。

高級外資系ホテルハイアット リージェンシー 横浜の隣接地で、まさに現代と歴史の融合。

横浜には、こういう形でむき出しになった歴史的遺構がいろんなところにあります。

そもそも居留地(きょりゅうち)とは?

国内の一部地域を区切って、外国人の居住や事業スペースとして指定した地域のこと。横浜では、現在の関内・日本大通り・山下町・山手付近が該当します。1899年にすべて廃止。

旧横浜居留地48番館は何の施設?

旧横浜居留地48番館の案内看板
(※クリックで拡大)

以下、施設の内容について↓

この建物は、日本で紅茶やダイナマイトなどの取引を行っていた商人J・P・モリソンの事務所兼住宅として、明治16年(1883年)に建てられたといわれている。大正12年(1923年)に横浜を襲った関東大震災で2階部分を損壊し、また、その復興事業の道路整備によって建物の西側部分が除却された。

その後大正15年(1926年)から昭和53年(1978年)までヘルム兄弟紹介が所有し、補修が繰り返されていたが、神奈川県は、平成13年2月(2001年)に県指定重要文化財に指定し、平成13年度に保存工事を実施した。

横浜居留地時代唯一の煉瓦造りの遺構といわれており、煉瓦は同じ段に小口面と長手面が交互に現れる「フランス積み」と呼ばれる手法が使われている。

旧横浜居留地48番館の案内看板
(※クリックで拡大)

以下、建物自体について↓

横浜最古の洋風建築物。創建から大正15年(1926年)までモリソン商会の建物として用いられていた。関東大震災で、当初の2階建てが平屋となり、平面規模も6割に縮小されている。石灰製の目地を持つフランス積で、設計尺度はメートル法が用いられている。北側主入口のアーチ上部に創建時と見なされるキーストーンが置かれている。

所在地:中区山下町54
構造・規模:煉瓦造
建築年代:明治16年(1883年)
指定・認定:神奈川県指定重要文化財(2001年2月)
設計・施工:不明

旧横浜居留地48番館の写真

旧横浜居留地48番館の案内看板
旧横浜居留地48番館の案内看板
旧横浜居留地48番館の案内看板
旧横浜居留地48番館の案内看板

県指定の重要文化財だけあって、しっかりと保存されています。

ハイアットリージェンシー横浜の建設工事写真(2020年3月撮影)

となりにはホテルのハイアット リージェンシーが建設中。

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