ふんだんに予算をかける海外ドラマは、リアリティがあって好きです。基本みんな演技が上手いし。
今まで見てきた中で、個人的におススメする海外ドラマをご紹介します。ジャンルは…サスペンス系に偏っていますがご容赦を。
※番号は好きな順ではありません。
スパイ大作戦(1966年)
放映:1966年~1973年
シーズン数:7(全171話)。新シリーズ『新スパイ大作戦(1988年~1989年。全16話)』も。
【あらすじ】
アメリカ政府が手を下せない、実行不可能な極秘任務を遂行するスパイ組織IMF(Impossible Mission Force)の活躍を描くスパイサスペンス・アクションドラマ。映画『ミッション・インポッシブル』シリーズの原点となった1話完結型のドラマ。テーマ曲も同じで、オープンリール式テープレコーダーに録音された「おはよう、フェルプス君」で始まり、指令が終わるとテープが自動消滅する。
むかしWOWOWで観ていたドラマ。1話完結型なので、展開もスピーディーだし何よりおもしろい。
困難な指令に対して、さまざまなアイディアだったり作戦だったりを駆使するものの、時代的にCGがないので、ミニチュア模型を実写に見立てたりするところが新鮮です( *´艸`)シリアスな場面でも、そんな映像が差し込まれるとどこかコミカルさが漂っちゃうのが好き。
トム・クルーズの『ミッション・インポッシブル』ほど、アクション・派手さ・敵の凶悪性はありませんが、これはこれで楽に観れておもしろいですよ。
キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き(2009年)
放映:2009年~2016年
シーズン数:8(全172話)。
【あらすじ】ニューヨークの人気推理作家リチャード・キャッスルは、自身の小説を模倣した殺人事件が起きたことを知り、捜査協力を申し出る。その時に事情聴取を行った、聡明だけど下ネタ好きな美人刑事ケイト・ベケットとコンビを組む流れになり、その事件以降も次々と起こる複雑怪奇な事件にコンビで立ち向かっていく。
刑事とコンビを組み事件解決していくドラマの中でも、だいぶポップなものだと思います。殺人事件も別にグロかったりシリアス過ぎず、軽いノリの主人公のせいか(?)楽に観れます。主人公リチャード・キャッスルはかなりチャラい。
小説家で事件解決していくというのは、むかし『ジェシカおばさんの事件簿』という好きなドラマがあったな。それはジェシカおばさんが単体の主人公だったけれど、最近の海外ドラマはコンビものが多い気がする。刑事と異色キャラのコンビで事件解決していくみたいな。
女性刑事ベケット役のスタナ・カティックが、これまたキレイ。
プリズン・ブレイク(2005年)
放映:2005年~2009年、2017年
シーズン数:5(全90話)。
【あらすじ】
副大統領の弟を射殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けたリンカーン・バローズ。主人公マイケル・スコフィールドは兄リンカーンの無実を信じ、刑執行から救い出すために綿密な計画を備え、自身の体に刑務所の設計図を模したタトゥーを入れた上、兄と同じ刑務所に収監されるため銀行強盗を実行する。
実際の刑務所をメインに撮影が行われています。
もともとシーズン7まで決まっていたものの、若者のテレビ離れと無理な脚本によりシーズン4での打ち切りが決定。と思ったら、2017年にシーズン5(全9話)が突如放映されました。これは嬉しかった。
今まで観た海外ドラマで1番好きなドラマ。特にシーズン1の盛り上がりなんてハンパじゃなかった。俳優陣もみんな上手い。看守のブラッド・ベリックなんてクソヤローだけど、シーズンが進むにつれて憎めなくなっていきます。マザコンだし(笑)。
セットや実際の刑務所によるリアリティ、俳優陣の上手さ、脚本のおもしろさが全部そろっていたのでは。1話完結型じゃないけれど、とにかく次の回が楽しみで楽しみでたまらなかった!
ただし、シーズン3以降は……間延びしています。そこは残念。でもそこを念頭において観れば、充分すぎるほど楽しめます。
フレンズ(1994年)
放映:1994年~2004年
シーズン数:10(全238話)。
【あらすじ】
ニューヨークを舞台に、男女6人の都会的なライフスタイル、友情や恋愛をコミカルに描くシチュエーションコメディ。
シーズン10まで人気が衰えないドラマもなかなかないですが、最後の方になると主役の1話(30分)あたりのギャラは、1人1億円を超えていた…というのを聞きました。えげつない。
アメリカに留学中に、勉強を兼ねていつも観ていたドラマです。よく聞き取れない時でも、表情や動きが豊かなのでいつも笑ってた記憶があります。
ニューヨークが舞台というものの、見ている人たちが「オシャレな大人の、憧れるような存在の男女6人」というよりは「社会に出てもなかなか大人になれない、身近にいそうな男女6人」というキャラなので、笑えるし、シンプルだし、30分の1話完結だし、サクっと楽しめるのが魅力。
アメリカのシチュエーションコメディって、『フルハウス』とか『アルフ』とかおもしろいの多いですよね。個人的には、ウィル・スミスが歌手として売り出し中の頃に出ていた『The Fresh Prince of Bel-Air』(1990-1996年)が好きだったり。本人が歌う曲も好きだった。
SUITS/スーツ(2011年)
放映:2011年~
シーズン数:7(継続中)。
【あらすじ】
マンハッタンの大手法律事務所で働く一匹狼の敏腕弁護士ハーヴィー・スペクターは、所長のジェシカから昇進と引き換えに部下のアソシエイトを雇うことを命じられる。その面接に偶然紛れ込んだマイク・ロスが天才的な頭脳を持っていることを見抜き、アソシエイトとしての資格がないにもかかわらず、経歴詐称することを提案し、2人は秘密を共有する運命共同体となり、数々の訴訟に挑んでいくこととなる。
レイチェル・ゼイン役のメーガン・マークルが、イギリス王室のヘンリー王子と結婚ましたね。ビックリ。そして結婚式には『スーツ』メンバーが出席していたのもビックリ。
敏腕弁護士の話なので、悪いやつら、汚いやつらを法律でバッタバッタ倒していきます。主人公も手段を選ばず悪いことしたりするんですけどね。ゲスいところもあり。同僚のルイス・リットもゲスかったり、2人してゲスいかと思えば、2人してホッコリする場面もあり、憎めない。
「そういう事件があるのか」「こんな悪いやつらがいるのか」「そういう対処ができるのか」「ああ言えば上祐」など、いろんな人間がいて、いろんな対処法があるんだということを学びました。給料いいとはいえ、あんな魑魅魍魎とした人間関係だと、僕ならストレスで3日で辞めそう…。
あと、主人公ハーヴィー・スペクター役のガブリエル・マクトがカッコいい。スーツの着こなしとか立ち姿とか。ジェイソン・ステイサムの襟ガッツリ立てトレンチコート姿に匹敵する。
LOST(2004年)
放映:2004年~2010年
シーズン数:6(全121話)。
【あらすじ】
シドニー発ロサンゼルス行きオーシャニック815便が南太平洋の島に墜落。医者であるジャック・シェパードを中心に、人種も国籍も職業も様々な48人の生存者たちは、生きるために協力し合うが食料や水は次第に減り不安が広がる中…この無人島からは“悪意”が感じられ、生存者たちの前に多くの秘密が降りかかってくる。
アメリカのドラマは、脚本や企画段階で選考があり、勝ち抜いたらまずパイロット版(1話・2話)が作られ、好評なら残りの製作にGOサインが出るというシビアな世界。『LOST』は、有名なJ.J.エイブラムスがパイロット版の監督を務めた肝いりで、パイロット版だけで製作費16億円かかっています。全編ハワイロケ。プロデューサー解雇されたらしい。ちなみにシーズン6には、けっこう重要な役どころで真田広之さんが出ています。上手いよね。
シーズン1の最初の頃は、単純に墜落した無人島で生き抜く話と思っていましたが、次第にSFチックな要素も出てくるようになり、主要な人物の過去を掘り下げたりと、いろんな要素が絡み合うおもしろさがあります。
後出しジャンケン感があるけど、各登場人物に焦点を当てると、過去の犯罪が露呈したり、この無人島で始めてあったはずなのに過去に接点があったりと…そういうつながりも楽しめます。
ケイト役のエヴァンジェリン・リリーが、これまたキレイ。
→海外ドラマ「LOST」レビューはこちら
シャーロック・ホームズの冒険(1984年)
放映:1984年~1994年
シーズン数:(全41話)。
【あらすじ】
腕利きの名探偵、シャーロック・ホームズとその相棒、ジョン・H・ワトスン博士の華麗な推理劇を描く。
このドラマでは、これまで扱いが雑だった助手のワトソンが、紳士的で信頼のおけるパートナーとして描かれているのが特徴。
小学生の頃からミステリーが好きで、「シャーロックホームズ」シリーズや赤川次郎さんをよく読んでいました。そのシャーロックホームズの実写版ということで、最初に観たのがジェレミー・ブレット版『シャーロック・ホームズの冒険』。しかも露口茂&長門裕之コンビの吹き替え版。
普段は字幕版しか見ないけれど、この『シャーロックホームズの冒険』と『名探偵ポワロ』『刑事コロンボ』においては吹き替えじゃなきゃヤダ。そして「シャーロックホームズ」シリーズは何度も映像化されているけれど、このドラマ版しか考えられない。
あのホームズの口調(吹き替え版)や、英国紳士の格好、道路を歩くときの靴の音、馬車が走るときの音…たまらない。「ジェレミー・ブレット版ホームズが石畳を歩く音」CDを誰か作ってくれないかな。睡眠導入剤代わりになりそう。
トゥルー・コーリング(2003年)
放映:2003年~2005年
シーズン数:2(全26話)。
【あらすじ】
主人公のトゥルー・デイビーズは、大学を卒業し、病院の研修生になるはずが、モルグ(=死体安置所)で働くことになった。初日の深夜勤務中、収容されたばかりの遺体(レベッカ)に「助けて」と救いを求められた瞬間、時間が逆転し、気がつくとレベッカが殺害される当日の朝に戻っていた。トゥルーは死者が発するメッセージを元に事件を解決していく。
これすごいおもしろかったのに、シーズン2で打ち切りが決まり、最後の1話なんか放送もされなかったようです…シビアすぎる。DVDには収録済み。
死者の声が聞こえて、その声を発端に死者がなくなる前に時間が巻き戻されて…という設定としてはありふれているようですが、スッキリ観れておもしろいです。
14話から、『ビバリーヒルズ高校白書』のジェーソン・プリーストリーが主要なポジションで出てきて、さらにおもしろくなってきたのに打ち切りは残念すぎるよ。
リンジー・ウォーカー役のA・J・クックが、これまたカワイイ。
24 -TWENTY FOUR-(2001年)
放映:2001年~2014年
シーズン数:8+リブ・アナザー・デイ(全204話)。スピンオフ『24:レガシー』は除く。
【あらすじ】
CTU(Counter Terrorist Unit)捜査官であるジャック・バウアーを中心に、テロリストとの戦いを1話=1時間、24話(1シーズン)=1日として描くリアルタイム進行劇。
言わずもがなの大ヒットドラマ。2000年代の3大海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』『プリズン・ブレイク』『LOST』の中でも頭一つ抜けているほどで、ハラハラドキドキがシーズン1から最終シーズンまで続くすごい作品だと思います。しかも1シーズン24話で、1話から24話目までおもしろいんだから。
その一つの要因は、主要な人物でも容赦なく裏切るし、容赦なく死ぬという、これまでのドラマにあった暗黙の了解を破った点だと思う。さすがに主人公は死なないけれども。
『24 -TWENTY FOUR-』『プリズン・ブレイク』『LOST』って海外ドラマの中でも王道だと思うんですけど、それだけヒットするというだけあって、やっぱりおもしろいんです。避けては通れぬおもしろさ。
NUMBERS 天才数学者の事件ファイル(2005年)
放映:2005年~2010年
シーズン数:6(全118話)。
【あらすじ】
世の中すべての物は数字で出来ている」と公言する天才数学者のチャーリー・エプス。兄であるFBI特別捜査官と共に、数学を応用しながら事件を解決していく、1話完結型の刑事ドラマ。
万物は数字で成り立っているというのは聞いたことあるけれど、それをドラマ化したのは斬新で、犯罪解決のアプローチも興味深くておもしろいですよ。何をどうしたらそんな計算が成り立つのか、文系の僕にはまったく理解不能。
『旅立ちの時』で主演のリヴァー・フェニックスの父親役を演じていたジャド・ハーシュが、主人公のエプス兄弟の父親役で出てきたときは嬉しかった!
まとめ
最近は、動画見放題の『Amazonプライム・ビデオ』を使っていて、TSUTAYAで続きが貸し出し中の時「ガッデム!」と叫ぶこともなくなりました。いつでもどこでも観れる幸せ。シーズン1の2話目で寝落ちして、起きたら11話目が流れてる…なんてこともたまにあり。この10選のドラマもいくつか見放題です。
Amazonプライム会員になっていれば、Amazonでの買い物も送料やお急ぎ便など優遇されるので、絶対おススメですよ。