横浜市中央図書館をたまに利用する1201( 1201yokohama)です。
神奈川県の県立図書館は、横浜と川崎の2館がありますが、このたび横浜市西区紅葉ヶ丘にある神奈川県立図書館がリニューアルしました。
リニューアル前からも、リニューアルしてからもすでに何度も通っている神奈川県立図書館。
このたび新しい本館が誕生し、これまで本館として機能していた“旧本館”は、設計した日本のモダニズム建築を代表する建築家にちなんで「前川國男館」として生まれ変わりました。
歩いて数分の位置には横浜市中央図書館もあるので、自習をする方は両方の図書館を活用してみてはいかがでしょうか。
神奈川県立図書館 本館の体験レポート
神奈川県立図書館の新館誕生に際して、神奈川県教育委員会顧問は「公共図書館といえば『無料で本が借りられる場所』と認識している方も多いかもしれませんが、全世界的に教育とコミュニティの場所として生まれ変わってきています。」と話していました。
たしかに市営図書館に民間が参入してきたりと、ひと昔前の“図書館像”からかけ離れた図書館が日本に誕生し始めていますね。
図書館に猿田彦珈琲…!
神奈川県立図書館新館も体験してみると、従来とは違った新しい風が流れる図書館でした。
猿田彦珈琲やギャラリー、ライブラリーショップの他にも、自動貸出機もあり、僕の知っている“公共図書館”からはだいぶ時代が進んでいます…!
神奈川県立図書館 本館の閲覧席・リーディングラウンジ
神奈川県立図書館の本館は4階まであり、閲覧席・研究室(自習室)は各フロアに配置されています。
2階の静寂読書室を除き、全フロアで利用できる無料Wi-Fi。
館内は飲食禁止ですが(フタ付き飲料はOK)、リフレッシュエリアという飲食可能エリアもあるので便利ですよ。
ちなみに当記事の写真は許可を得て撮影しています。
2階の窓際沿いにある閲覧席。
外に向かって配置されているので解放感があります。
2階の閲覧席が一番座席数が多く、この閲覧席の奥にはなんと、
サイレント空間な“静寂読書室”なるものがあります。
その名の通り静寂な空気が流れる読書室で、誰でも自由に使えます。
とにかく静かに本を読みたいに人にはうってつけの場所ですよ。
静寂読書室での会話、電子機器・筆記用具の利用はできません。
本を読める閲覧席は3階にもありますし、
ラウンジのような閲覧スペース“ザ・リーディング・ラウンジ”も用意されているので気分転換にもなりますし、気分転換という意味で言えば、
本当の意味で解放感抜群なオープンテラス席(3階&4階)。
だって外だから。
オープンテラスは建物3階の高さでもあるし、そもそも図書館自体が紅葉ヶ丘という高台にあるので、
気分転換にはもってこいです。
気分がリセットされておすすめです。
3階と4階のオープンテラスは外階段でもつながっています。
神奈川県立図書館 本館の研究ブース・研究個室(自習室)
4階にはオープンテラスのほか、イベント開催時以外は自由に使える学び↔交流エリアや、予約して使えるディスカッションルーム(定員8名)、
予約不要で利用できる研究ブース(39席:自習室のようなもの)もあり、電気スタンドや、
コンセント、
ロッカーも完備しており、いたれりつくせり。
無料Wi-Fiもありますよ。
さらには、
研究個室(10室・申し込み制)まであります!
個室内は、電話も会話も可能なのでちょっとした打ち合わせも可能。
飲食可能なリフレッシュエリアとカフェ猿田彦珈琲
館内は基本的に飲食禁止ですが(フタ付きの飲み物はOK)、1階と2階にあるリフレッシュエリア内だったら飲食可能です。
ついでに言うとリフレッシュエリア内では会話も携帯通話もOKです。
この階段を上がると(先ほどの写真の)2階リフレッシュエリアにつながっていて、この階段の左手前には、
猿田彦珈琲があります。
コーヒーはもちろん軽食も販売しており、昼食を買いそびれた人や小腹がすいた人にはおすすめです。
神奈川県立図書館の駐車場
図書館の駐車場は、県立音楽堂や県立能楽堂、青少年センターなどの施設と共有で、各施設利用者の送迎、図書館資料の返却などのための15分未満の駐車および障害者手帳持参のご利用は無料です。
※本館に障がい者用の駐車スペース1台があります。
神奈川県立図書館の自転車駐輪場
本館の建物裏に屋根付き駐輪場があります(24台)。
また、収蔵館にある屋外駐輪場(44台)も使えます。
神奈川県立図書館の“旧本館”こと前川國男館
1954年11月に開館した神奈川県立図書館本館は、日本のモダニズム建築を代表する建築家・前川國男によって設計され、2021年8月に神奈川県指定重要文化財に指定されました。
今後は、竣工当時の趣を取り戻しつつ、装いを新たに「前川國男館」として生まれ変わりました。
神奈川県立図書館 本館のまとめ
当記事では、神奈川県立図書館 本館について書きました。
公営の図書館は「無料で本が借りられる場所」から教育やコミュニティの場へと変貌を遂げています。
たださえ活字離れが進む昨今、利用者も減ってきているなか旧態然とした図書館のあり方では衰退の一途をたどってしまうのかもしれません。
個人的に図書館は利用している方ですが、そんな僕でも神奈川県立図書館の本館はある意味カルチャーショックでした(いい意味で)。
こういう変化によって図書館が交流の場としてより活発に利用されるようになれば良いし、行ったことない人にとっては初来訪のキッカケになれば良いと思います。それが有意義な公共施設への成長につながるんじゃないかと思います。
僕もたんまり利用します!
神奈川県立図書館 本館の施設概要
■所在地
〒220-0044 神奈川県横浜市西区紅葉ケ丘9-2(Googleマップ→)
■アクセス
・JR桜木町駅北改札西口から徒歩10分
・横浜市営地下鉄ブルーライン桜木町駅南1口から徒歩10分
・京浜急行線日ノ出町駅から徒歩13分
・みなとみらい線みなとみらい駅けやき通り口から徒歩20分
■開館時間
・火曜日から金曜日 9:00〜19:00
・土曜/日曜/祝休日 9:00〜17:00
■休館日
月曜日(祝日の場合は開館)、毎月第2木曜日(祝休日にあたるときは翌金曜日)、年末年始、資料総点検期間
■駐車場
普通車 1台30分200円/以降30分ごとに200円
■公式サイト
https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/