東横線桜木町駅の廃駅から約15年間、再整備がほぼストップしていたと言っても過言ではありません。
しかしながらこのたび、回遊性の向上と地域の活性化に資する貴重な地域資源として、歩行者専用道路の整備が進められてきた東急東横線の廃線区間(横浜駅~高島町駅~桜木町駅)が、桜木町駅西口広場付近から紅葉坂交差点までの遊歩道として工事完了しました。
供用開始は2019年7月16日(火)。
今回の遊歩道は約140mという長さで、横浜駅までの残りは…まだまだどうなるか未定です。
東横線跡地(桜木町駅~紅葉坂交差点)
■供用開始区間
桜木町駅西口広場付近から紅葉坂交差点まで
(延長約140m、幅員約7m~10m)
■供用開始日時
2019年7月16日(火)12時から ※予定
事業全般の概要
事業名:東横線跡地整備事業【廃線区間】
箇所:西区高島2丁目~中区桜木町2丁目
延長:約1.8km
幅員:約7m~10m
東横線跡地(桜木町駅~紅葉坂交差点) を歩いてみた
高架下はこんな感じ。通称“ケイゾク高架”。ドラマ「ケイゾク」の1話に出てきた高架っぽいから勝手に呼んでます。
そのケイゾク高架を上から見ると、
こんな感じ。このまま残しなのかな?
ここから後ろを振り返ると、
きれいに整備されました。
ちなみに紅葉坂交差点の方には、スロープもエレベーターもありません。ベビーカーや車いすの方はご注意下さい。
この下はちょうど紅葉坂交差点です。
今回供用開始となった遊歩道の終点。こちら側は階段しかありません。
そして左側にある黒い柵の向こうは、手つかずの東横線廃線区間。遊歩道工事はここで寸断されています。横浜駅までの道のりはいつになることやら…。
右側を横浜駅方面の電車が近距離で通過します。電車好きのお子さんには新たなスポットかも。
JR京浜東北・根岸線だとこんな感じ。横浜駅から来る電車は近距離じゃないです。
動画として短すぎる2秒…。雰囲気だけでも伝われば。
紅葉坂交差点から見た図
この高架2階相当部分が遊歩道になりました。
遊歩道は、この紅葉坂交差点を橋で渡るところまでつながっています。約140mだからあっという間。
駅から来て紅葉坂交差点を渡ったところがこの階段。
今なお残る東横線の名残
2004年に閉鎖された東急東横線桜木町駅。
遊歩道が整備されましたが、“東横線”の名残はいまだにあります。
この高架跡もそうですし、もっと言えば、
東横線横浜駅~桜木町駅間にあった、“高島町駅”。
このホーム跡も、いまだに健在です。
詳しくはこちらをどうぞ↓
東横線跡地(桜木町駅~紅葉坂交差点)まとめ
現状、利便性はほぼ上がっていないかな。高島町方面へ行く人は信号待ちが1個減るという利点はありますね。雨の日は従来の高架下を通る方がいい。
良い点としては、広々としている、電車を間近で見れる、傾斜を楽しめる…くらいかな。最後は無理筋。
いずれにせよ、早く“完成”して欲しいとは思いつつ、「東横線跡地の歴史」も残って欲しい…という複雑な感情です。