横浜市では、2018年10月に横浜市港湾施設条例を改正し、民間事業者が港湾緑地にカフェや物販などの便益施設などを設置することが可能となりました。
そして2019年12月、横浜みなとみらいの臨港パークにカフェ・レクリエーションなどの拠点の整備・運営事業者が決定(この時点での事業者は伊佐建設とスプリングハズカム合同会社の共同事業体)。その後、建築家である山下泰樹氏が率いるDRAFTが代表事業者に加わり、何度かの延期を経て、ようやく着工開始となりました。
臨港パーク北側の潮入の池付近に、周辺の緑との調和を意識し、外観を木であしらった3階建ての建物が民間事業者によって整備。
次世代の持続可能な建築として環境に優しい木材を活用し、木造建築の可能性を探求するダイナミックな設計デザインが特徴です。
2024年現在、(仮称)臨港パークプロジェクト:Yokohama Timber Wharf/横浜ティンバーワーフとして計画は進み、カフェやレストラン、ランニングステーション、ペット施設などが出店する予定で、2025年夏のオープンを目指します。
(仮称)Yokohama Timber Wharf/横浜ティンバーワーフ
1階には解放感のあるカフェ、2階にはアウトドアショップやランニングステ ーション、3階には海を一望できるレストランが入る予定です。
女神橋の開通により、水際線の回遊性 が向上したことで利用者の利便性向上と 臨港パークの新たな賑わい創出が見込まれます。
設置されるのは、臨港パークの北側エリア。
奇抜な形のホテル横浜ベイコート倶楽部&ザ・カハラ・ホテルの裏手あたりですね。
2019年に計画が発表されたときは、ペットホテルやトリミングサロンも入るとありましたが、延期を重ねてようやく着工となった計画でもあるので、当該施設は出店するのか不明です。
(仮称)Yokohama Timber Wharf/横浜ティンバーワーフ 施設概要
■所在地
横浜市西区みなとみらい1丁目 臨港パーク内
■面積
・建築面積541.94㎡、延床面積1437.29㎡
・地上3階建て
■主要施設
1階:カフェ
2階:アウトドアショップ、ランニングステ ーション
3階:海を一望できるレストラン
臨港パークとは?
みなとみらい地区にある公園の中でも最大の緑地面積を誇る公園。
遊具やおもちゃがあるわけでもなく、ただひたすら芝生が広がり、親水性を高めた公園というコンセプトもあって護岸は水面に近く、また階段状になっているので、ここに座ってボーッと海を眺めるのもおすすめ。
ゆるやかにカーブする親水護岸(約600m)は、遠く横浜ベイブリッジまで内港全域を見渡せる景観計画に基づいて設計されたもの。
臨港パーク内には既存のレストハウス「ふれあいショップみなと」もあり、休みの日などは軽食を買うこともできます。
公園の北側(当施設の建設予定地付近)には、海水が流れ込み潮の干満を観察できる潮入りの池も整備されていましたが、
2024年現在、昔からあった潮入の池としての原型はなくなりました。