根っからの電車好きの息子、3歳。
七五三で、成田山横浜別院へ行ったその足で、お祝いついでに原鉄道模型博物館へ。
横浜駅に10%OFF割引クーポンがあるので、取れる人は取りましょう。
「原鉄道模型博物館」とは?
日本の鉄道発祥の地、横浜に作られた鉄道名所、「原鉄道模型博物館」。
コクヨ元専務で、世界的に著名な鉄道模型製作家・収集家の原 信太郎(はら のぶたろう)氏の世界一ともいわれる量の鉄道模型コレクションの一部にあたる約1,000両と鉄道関連資料を展示している博物館です。
館内には1番ゲージの室内ジオラマとしては世界最大級を誇る約310㎡の「いちばんテツモパークジオラマ」が設置され、この上をコレクションの鉄道模型が走行しています。
「原鉄道模型博物館」入口
横浜駅から徒歩5分、横浜三井ビルディングの2Fにあります。この博物館の運営は三井不動産。
というわけで2Fへ。
ベビーカー置き場。中央奥にある端末で入場券を買います。ただし、割引券を持っている人は、向かいのカウンターで購入しましょう。
オシャレな入場券。10%OFF割引クーポンを使ったので、900円。
関連:【原鉄道模型博物館】クーポンは横浜駅の観光案内所でもらおう
それと、
『原鉄道模型博物館』には、世界最大級の一番ゲージジオラマで、本物の運転台を使って鉄道模型を運転できる「動鉄実習(ウゴテツジッシュウ)」なるものがあります。
そしてその体験に必要な“整理券”も、入口前のカウンターでスタッフに言えばもらえますよ。1日3回、各回先着10名だからお早めに。
では、いざ入場。
入場券のバーコードをかざして改札を通ります。
ちなみに、
三脚・一脚を使用しない、フラッシュは使用しない、自撮り棒は使用しないなど、一定の条件下で写真撮影はOKです。
「原鉄道模型博物館」館内フロア
入ってすぐには展示室。この展示室は第一~三展示室まであります。
→第一展示室「原模型の真髄」
原氏による模型の中でも、代表作を展示。模型製作にまつわるエピソードや部品に至るまで詳細に解説しています。
関東大震災(1923年)を乗り越えたおもちゃ「増田屋製ゼンマイ式おもちゃ」
地震が発生したとき、実際に縁側で遊んでいたおもちゃです。おもちゃもろとも庭に転げ落ちたものの、大事に抱えて逃げたらしいです。ここまで大事にしてくれたら、プレゼントしがいがあるね(親目線だけど…)。
「自由型電気機関車 8000号」
原信太郎氏が小学6年生の時に初めて作った鉄道模型。
小学6年生の時の製作です。車輪とモーター、ナンバープレートは市販品を転用し、ボディは家の屋根を修繕した余り板で作りました。複雑なパンタグラフも。ドイツ製の大型のものを針金で自作できたことは、大きな自信になりました。現在の姿は、その後の改造が加わっています。
小6でこれかぁ…。
すごい。
僕でも知っている「或る列車」。
「箱根登山鉄道 チキ形 チキ1」
箱根の山を走った美しい木造の登山電車
「金剛山電気鉄道22号」
朝鮮半島に存在した伝説の登山列車。
「阪神電気鉄道 311形 313」
関西で流行した5枚窓とブルーの車体が印象的
「オリエント急行」
原氏はもちろん乗車したそうです。
→第二展示室「語る模型」
原信太郎氏の所蔵する膨大な模型を通じて、鉄道の歴史や技術を伝えています。展示テーマごとに模型が静態展示。
この日はイベント企画で東急の車両も展示されていました。
→第三展示室「ヴィンテージ・コレクション」「フォト・ライブラリー」
原信太郎氏所蔵の中でも希少なアンティーク模型や一番切符。また原氏の鉄道の旅の一端を、写真や模型などを交えて解説。
ヴィンテージ・コレクション
「ヴッパータールの懸垂電車」
メルクリン社が1919年に製造した懸垂電車模型。1980年代に。世界的に有名なイギリスの競売会社「クリスティーズ」のオークションに電話で参加して落札した。
素人ながら、見るからにすごいのがいっぱい陳列されています。
フォト・ライブラリー
同じ展示室には、膨大な車両写真のアルバムがデジタルアーカイブで展示されています。
相鉄線の新型車両(9000系リニューアル・20000系・12000系)も好きですが、この古い7000系も好き。下段の、緑とオレンジの電車もかわいい。
#原鉄道模型博物館 #横浜駅 #新高島駅 pic.twitter.com/88POrauPwm
— 1201.yokohama (@1201yokohama) 2018年12月15日
展示プロムナード「原信太郎と鉄道史」
鉄道史とともに、原氏が歩んだ鉄道に対する思いや行動が年表になっています。
この原氏、ほんとすごいです。
鉄道模型の収集家としても、一番切符の収集家としても、鉄道模型の製作家としてもすごいし、それを撮影するために使用していたカメラコレクションもすごい。その情熱が垣間見える年表です。
パサージュ「HOゲージ模型」
壁面に原氏所蔵のHOゲージの模型を展示したパサージュ。ここを通って、いちばんテツモパークへ。
車輛工房
その前に車輛工房があります。
「いちばんテツモパーク」の引込線が入っている工房。修理風景が見えることも。
ボタンがあったので押してみると、、、ちょっと光った。
いちばんテツモパーク
もうね、
鉄道の知識なんてない僕だけれど、
「すごい」ということは分かりますよ。
見入っちゃいます。
動画だとこんな感じ。
#原鉄道模型博物館 #横浜駅 #新高島駅 pic.twitter.com/KEjde7aclS
— 1201.yokohama (@1201yokohama) 2018年12月15日
ずっと見ていられる。
時刻表もあった。
「いちばんテツモパーク」の奥に、「動鉄実習」はあります。
参加には、「原鉄道模型博物館」の受付カウンターで配布している整理券が必要。
予約状況に空きがあるようなら、近くにある”出口”から外に出てスタッフに申し込みましょう。再入場できます。
鉄道好きの人にはたまらないだろうな。
横浜ジオラマ
もう1つの目玉「横浜ジオラマ」。
昔と今の横浜が混在したジオラマで、かつての横浜駅(今の桜木町駅)周辺の様子や馬車道や中華街エリアなど、横浜の街並みを再現しています。
桜木町駅。
明治・大正期の初代横浜駅周辺。
港の見える丘公園。
#原鉄道模型博物館 #横浜駅 #新高島駅 pic.twitter.com/sifOmHHUic
— 1201.yokohama (@1201yokohama) 2018年12月15日
そしてここ、
夜バージョンにも切り替わるんです。
夜の中華街。
#原鉄道模型博物館 #横浜駅 #新高島駅 pic.twitter.com/T3QZCbVi9U
— 1201.yokohama (@1201yokohama) 2018年12月15日
朝~昼~夜のサイクルが5分間隔で繰り返されるそう。
朝も昼も夜も、くぎ付け。
そして完全に夜中になると電車も止まります。
うちの息子(3歳)が、電車が止まるタイミングなると変な動きをしていたんです。
ちょこちょこソファーの方に行って、こういう姿勢に。
「何してるんだ…」と遠くから眺めていたものの、3回目くらいでようやく気付いた。
電車が完全に止まっている時間は「自分もねんね」という意味らしい。すこぶるかわいい。
みなとみらいのコスモクロックが朝6:00になると、明るくなり電車も動き始めます。
子供さんによっては、「いちばんテツモパーク」よりもこの「横浜ジオラマ」の方に食いつくかもしれません。まさにうちの子がそうで、ふだん見慣れた景色だからこそ親近感が湧いているのか、ここの滞在時間が一番長かった。
人見知りする子なのに、隣の知らないおっちゃんに「なんで電車止まるのぉ~!?・・・なんでぇ!?」と追い打ちをかけながら繰り返し質問。僕と間違えているのか…
いずれにせよそれくらい興奮していた3歳児。
レストスペース
「横浜ジオラマ」の前には、レストスペース。
かんたんなプラレールも置いてあります。
こちらが出口。
お疲れ様でした。
「原鉄道模型博物館」まとめ
鉄道が好きな人ほど、原信太郎氏のスゴさを実感すると思うよ。鉄道素人の僕でもスゴいと感じるくらいなので。
やはり親子連れの客層が多いですが、平日昼間には休憩中かのようなスーツリーマンの方もチラホラ。肉体的な休憩というより、精神的な癒しを求めに来ているのかな。
ちなみに3歳以下は無料です。なので、いまの内に年間パスを買う、と今日決めました!
定期的に企画イベントを開催しているので、それに合わせて来ればけっこうお得感は高いですよ。