どうも、家にビニール傘が4本くらいある1201(@1201yokohama)です。
通常は、いただきもののイイ傘を長らく使っていますが、ゲリラ的に雨が降ってきたりしたらビニール傘を買ってしまいます。ビニール傘って使い捨て感覚だよなぁ…と思っていた矢先、この傘シェアリングサービス「アイカサ」の存在を知りました。
これまでも置き傘サービスとかありましたよね?「ご自由にどうぞ、使ったら返して下さい」的な。
その有料版ということで、たいして斬新さを感じられなかったものの、実際に使ってみたら、時代に即して、日本の国民性に即して簡素化・最適化されたサービスでした!
「小雨程度なら濡れる方を選ぶ」ほど傘嫌いな僕なので、主要な駅に充分なストックを備えた傘のシェアリングサービスが普及すれば確実に便利になります。個人的に。
では、どういう仕組みでどういう使い方をするのかを紹介します!
駅や商業施設、行政施設に設置されていて、24時間あたり70円(月最大420円)、または月額280円で借り放題の傘レンタルサービスです。設置場所は全国的にどんどん拡大中。
アイカサについて
「アイカサ」とは、街中のスポット(アイカサ設置場所)に配置された傘を1日(=24h)70円でレンタルできて、好きなスポットに返せる、日本初の有料傘シェアリングサービスです。
LINEアカウントがあれば簡単に登録・利用・支払いができます。
→【追記】より便利なアイカサアプリが登場しました。
ーアイカサ3つの特徴
傘を持ち歩かない生活の提案。
どこでも借りられて、好きなところで返せる。
しかもビニール傘を買うより安いコストパフォーマンス。
さらにそれがビニール傘の大量消費回避につながるというシェアエコノミー。
他にも細かいところでは、こんな特徴があります。
- 借りた場所と返す場所は違ってOK!
- 同じ日なら何度借りても同じ値段!
- 6日以上は420円で同月内使い放題(月額定額制もあり)
- 月末締めで利用がリセット
- 支払いはクレジットかLINE Pay決済(法人はオフィスプランあり)
ーアイカサの利用方法
必要なものは、スマートフォン・アイカサアプリ・LINEアカウント・クレジットカードの4つ。
利用方法はいたってシンプル。
「アイカサ」設置場所でアプリを起動し、「借りる」ボタンをタップして、設置場所にあるQRコードを読み込むだけ。
※Bluetooth機能で、スマホをタッチするだけでの方法も準備中。
そうすれば設置場所のロックが外れるので、好きな傘を取って利用開始となります。
ただし上記の方法は、今のところ首都圏や関西、名古屋の方法で、エリアによっては傘についているQRコードを読み込んでレンタルスタートととなる旧来の方法になります。
利用方法の動画が分かりやすいですよ↓
▼設置場所のQRコードを読み込むエリア
対象エリア:東京・横浜・大宮・名古屋・大阪・神戸
▼傘自体のQRコードを読み込むエリア
対象エリア:岡山・水戸・福岡
ーアイカサの料金プラン
利用料金も「1日=70円」と、いたってシンプル。
しかも1ヶ月間(同月内)の上限が420円なので、6日以上借りる場合は実質その月使い放題みたいなもの。当月内であれば20日連続で借り続けても420円だし、月をまたいで2ヶ月連続で借り続けてもいい(その場合は840円)。
一般的な500円のビニール傘を買うよりも安く設定したいから上限が420円なのだそうです。
むしろたくさん借りるつもりがあるのであれば、月額280円の定額制の「使い放題プラン」の方が圧倒的おすすめ。
月に4日以上借りるなら定額制の方が安いし、日本は平均月10日以上の降水日があるそうです。ただし定額制の場合、1日も使わない月も280円課金されるのでご注意下さい。
万が一紛失てもアプリから「紛失申請」ができます(別途864円)。
アイカサを実際に使ってみた
アイカサアプリをインストールして進めましょう。
→App Storeでダウンロードする
→Google Playでダウンロードする
スマホアプリを開いて、「借りる」ボタンをタップし、エリア選択を行ってから、
アイカサスポットにあるQRコードを読み込みます。
アプリが正常に通信すれば、スポットのロックが解除されるので、スロットを通して傘をスライドさせて取ります。
借りたときと同様、アプリを開いて「返す」ボタンをタップ。
スポットにあるQRコードを読み込めば、スポットのロックが外れるので、傘を返却します。
何度か返却処理されていないことがあったので、アプリ上で、きちんと返却されているか確認した方が良いです。「マイページ」→「ご利用詳細」→「利用履歴」から確認できます。
「ホーム」上部に「借りているカサはありません」という表示確認でもOK。
アイカサの傘はこんな感じ
大きめサイズで、大人の男性や2人で使うのも支障ない大きさ。僕はいつもリュックを背負ってるのですが、雨の日ははみ出してずぶ濡れになってしまいます。でもこの大きさならある程度の雨を防ぐことができそうです。
デザインはカラフルでどちらかと言えば女性向けの印象。ただし広告タイアップだったり、エリアの特色(上野ならパンダ柄とか)だったりでデザインは多種多様になるようなので、これから設置場所やデザインが増えれば男女問わず利用する人も増えそうですね。
傘裏は黒くなっていてUVカットが施されています。雨の日だけでなく晴れた日の日焼け予防や暑い日の熱中症予防など、さまざまな場面で活躍できますね。
先端はプラスチックではなくゴムのため、地面を突いてもカツカツ音がしないです。全体的にそうですが傘の生地などしっかりした作りになっており、高級感を感じます。
鍵付き傘でもあるため、取っ手の部分からすべて自社生産による特注品というから納得です。
2020年に傘自体やスポットなど、いろいろリニューアルされました
そもそも、初期の頃は個別の傘にロックがかかっていました。
それが2020年にリニューアルされ、アイカサスポット(傘立ての設置場所)にロックが付くようになりました。
個別の傘にロックなのは正直ちょっとめんどくさかったのでありがたい(*^▽^*;)
NO RAiN
NO RAiNBOW
(雨なくして虹はなし)
傘のデザインはエリアや期間など、広告の有無によって変わるのかな?
先端のとんがりもなくなり、開閉もしやすくなり、確実にリニューアルした方が使い勝手が良いですね。
アイカサを利用した感想
良かったところ
傘を持ち歩かなくて良いのを実体験として実感。特に、荷物が多い日、子供を連れてる日、電車など持ち歩きたくないときに持ち歩かなくて良いのが便利。普段でそう思うので、旅行とかで遠出した際はより痛感するかもしれませんね。
あとは何と言っても料金が安い。1日70円だし、どれだけ使い倒しても1ヶ月上限420円だし、月額制なら280円だし。万が一紛失したとしても、1000円以内の違約金?なら問題なし。
また問い合わせなどは、LINE上からできます。
これに関しても、使用中に問題が発生して何度か問い合わせたことがありますが、即レスポンスで即解決しました。そこも素晴らしいかなと。
良くないところ
これといって見当たらず。強いて言うなら、アイカサスポットの数とサイズかな。
スポットはJRや東急、京急などの交通機関や観光スポットにも増えていくと思うので、いま言ってもしょうがない。まだ始まったばかりです。
サイズは、わがままを言えば大きさの種類があると最高。せまい道路や人混みでは小さい方が良いときもあり、子供がいると子供用の傘を持ち歩かなくてはいけないので、子供用というかSサイズでもいいのであると完璧。やっぱりサイズが異なると生産コストや設置環境も大幅に変わるからむずかしいんでしょうけど。
「人が使ったビシャビシャの傘を使いたくない」といった声もありました。そもそも傘を借りる状況=ちょい切羽詰まっている状況だから、その状況になれば濡れていたとしても「傘があって良かった」と思えるのでは。
濡れた後ビシャビシャでたたまれた状態は別に気にしませんが、ずっと濡れたまま閉じた状態が続けばカビとかの心配はないのかな…とはふと思いました。
ーアイカサのクチコミ
アイカサに関する口コミをネット上から拾ってみました。おおむね高評価。
やっぱり地域によってデザインが違ったり、スポンサーが付いたりすれば企業コラボデザインになったりするようですね。そっちの方がいろんな楽しみがあって良いかも。
ーアイカサのよくある質問
※公式サイトより抜粋
- 支払い方法は?
-
現在、クレジットカード(Visa / MasterCard / JCB / Diners Club Card / American Express)、 LINE Payに対応しています。
その他の決済方法については、順次対応中です。 - 傘は複数借りる事ができますか?
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1ユーザー2本まで借りることができます。その際は2本分の料金が発生します。
- 紛失してしましました。
-
お手数ですが、紛失した際は紛失手数料として864円(税込)をいただいております。なお、864円は紛失手数料のためカサを買取する料金ではございません。
カサを個人が所有や転売をすることはできませんのでお気をつけください。
アイカサ公式アプリのマイページより紛失申請のお手続きをお願いいたします。 - 正常に返却できているかわかりません。
-
アイカサ公式アプリのマイページを確認ください。
そちらにレンタル中の傘が表示されていなければ、正常に返却できております。 - 返却の際に傘がスロットを通りませんでした。
-
傘はそのまま傘立てにかけていただき、傘の番号と傘立ての場所をアイカサお問い合わせ窓口にご連絡ください。
- 領収書作成できますか?
-
可能です。月末に作成いたしますので、お問い合わせ窓口まで、領収証作成希望とメッセージの上、宛名をご連絡ください。
- 傘が壊れていました。
-
別の傘をレンタルしていただき、レンタル後にアイカサお問い合わせ窓口までご連絡ください。ご利用の傘のレンタル履歴を修正させていただきます。
新たに傘のレンタルが難しい場合、傘の根元にあるID番号と、ご利用いただいたスポットの名前をお問い合わせ窓口へご連絡ください。
- 退会したい、利用停止したい。
-
退会につきまして、お問い合わせ窓口に『退会したい』とご連絡ください。
ー傘はシェアする時代へ
好きなときに借りて好きなときに返すというメリット以外に、地球規模な“ビニール傘の消費量を減らせる”という壮大なメリットもあります。現代の贅沢病でもあります。
傘=使い捨ての文化からの脱却
日本では年間1.3億本の傘が消費され(そのうち8,000万本がビニール傘)、その多くはゴミとして埋め立てられ続けています。日本人の1人あたりの傘所有本数、ビニール傘消費本数はどちらも世界1位。
※日本洋傘振興協議会より
電車での傘の忘れ物も多く、我らが横浜の相鉄線では2018年度における忘れ物件数は約8万5,000件にものぼり、そのうち傘は1万9,519件(忘れ物全体の約23%)と最多だそうです。路線がそこまで長くない相鉄線でさえ&毎日雨が降るわけでもないのに、1日平均53.4本の傘が忘れ物として届けられているんです。持ち主への返還率は約3割で、傘の返還率だけで言えばもっと低いそうです。
※相模鉄道株式会社:ニュースレターより[PDF]
警視庁の遺失物取扱状況によると、2018年には34万3,725点もの傘の拾得届が報告されています。逆に遺失届(紛失した傘を探した人)は6,154件(拾得に対して実に1.79%)。届けを出さない件数、東京以外の47道府県を含めると、もっとすさまじい数字になります。
※警視庁:遺失物取扱状況より
まさに、傘は使い捨ての文化となってしまったと言えます。
そんな秩序のない現代にドロップキックをかますべく始まったのが「アイカサ」です。
※僕は「アイカサ」のなんの関係もありませんー。
アイカサのまとめ
東京で実証実験を行った際に、傘の盗難は1ヶ月半で150本中5本だけだったそうです。しかもそれは「鍵なし」の状態で。
傘に「アイカサ」のステッカーや傘立てがあるだけで盗難率が下がるらしく、物を丁寧に扱い、ルールを順守する日本でならサービス展開できると確信したようです。「アイカサ」の社長さん、25歳ですよ。すごいなぁ。
ビニール傘大反対と言っているわけではありません。買ったのをいつも使っている人はそれでいいと思うし、あの価格であの傘は、コストパフォーマンスが素晴らしい。
ただ、雨のたびに買って、そのまま忘れてきたり不法投棄したりする負のループは辞めた方がいいですよというだけ。そしてそれに僕は賛同しているだけ。実際、便利でしたし。そのためにはもっと普及が必要です。
「アイカサ」やビニール傘、折りたたみ傘、高級傘…みなさんのニーズに合わせ使いわけてみて下さい。