みなとみらい、関内、日本大通り、横浜中華街、伊勢佐木町はすべて埋め立て地というのは有名な話。1859年に横浜が開港すると、大量の外国人が貿易しにやって来るのだが、それを疎ましく思っていた当時の幕府は栄えていた東海道沿い(横浜駅や東神奈川など)ではなく、貧しい漁村でしかない横浜村に「えーい、隔離しちゃえ!」と決断。
どんどん増える外国人の労働・居住地(居留地)を確保するため、現在の横浜中華街や日本大通りなどのエリアが埋め立てられて完成。外国人を居留地の中に入れ、居留地以外との境に設けた関所の内側を「関内」、関所の外側を「関外」と呼んだのが今の関内の由来。へぇー
目次
消防救急発祥之地
そして、居留地内に居留地消防隊が設置され、
今も残る消防救急発祥之地の石碑がこれ。
横浜スタジアムがある横浜公園から海側に3分ほど歩いた場所にあります。
だけど“発祥の地”って、石碑しかないからそれ以外の見所がないというのも本音。
旧居留地消防隊地下貯水槽遺構
それよりも隣にある、『旧居留地消防隊地下貯水槽遺構』の方が刺さる。
貯水槽遺構の中を覗くとこんな感じ。
こういう風に並んでいます。日本で最初の消防車&救急車導入もここだそうです。
周辺には歴史風味あふれる建造物もたくさん。
道路を挟んだ向かいには、日本で最初の横浜ホテル跡地に建つ洋菓子店かをり山下町本店も。
ここには「日本のホテル発祥の地」の碑もあります。
ちなみに、民間消防隊の様子や、日本初のガソリンエンジン消防車が配置された当時の様子が、横浜市消防局山下町消防出張所のシャッターに描かれています。シャッターが下りているときしか見れません。
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