横浜みなとみらいのYOKOHAMA AIR CABINではない、もう1つのロープウェイ構想!?

SPONSORED LINK

本記事のリンクには広告が含まれています。

横浜市制100周年・横浜港開港130周年を記念して1989年に開催された横浜博覧会にてロープウェイが期間限定で運行していたみなとみらいですが、2018年5月には「みなとみらいにロープウェイ構想!」というニュースが流れ賛否両論ありました。

衝撃的なニュースでしたが、2021年4月、桜木町駅⇔横浜ワールドポーターズを結ぶロープウェイYOKOHAMA AIR CABINが無事に開通。

みなとみらいのロープウェーYOKOHAMA AIR CABINからみた景色写真
YOKOHAMA AIR CABIN

みなとみらいの街並みを空中散歩できる新鮮な観光スポットになりました。

筆者:1201

“移動手段”ではなく“アトラクション”として考えたら楽しいYOKOHAMA AIR CABINです。

そしてみなとみらいには、YOKOHAMA AIR CABINとは違う、もう1つのロープウェイ構想があることをご存知ですか?

当記事では、ロープウェイ構想を含めた、みなとみらい周辺の新たな交通手段計画について書いてみたいと思います。

SPONSORED LINK
目次

ヨコハマ都心臨海部の まちを楽しむ多彩な交通について

ヨコハマ都心臨海部の まちを楽しむ多彩な交通のマップ
ヨコハマ都心臨海部の まちを楽しむ多彩な交通のマップ

横浜市が「ヨコハマ都心臨海部の まちを楽しむ多彩な交通」というものをまとめました。

これは横浜駅〜みなとみらい〜山下公園/元町・中華街あたりまでの横浜都心臨海部において、移動自体が楽しく感じられる多彩な交通サービスの導入を進めていくため、民間事業者から募集したさまざまな提案を選定し、横浜市がまとめたものです。

11事業者からの応募・提案があり、その中から9つの提案について協議を開始。
実証実験段階のサービスや、すでに導入が始まっているサービスなど、いろんな交通サービスの提案が出されました。

  1. 河川や港を活用した「水上交通」
  2. AI 運行や水素などの新エネルギー等による「新たな交通サービス」→AI運行バス
  3. 歩行者の利便性や回遊性を高める「新たなサービス」
  4. 水際エリアにおける「ロープウェイ→YOKOHAMA AIR CABIN
  5. 都心臨海部を回遊する「電動の連節バス」→ベイサイドブルー
  6. 交通局が運行する連節バスの「広告付きバス停留所上屋」
  7. 都心臨海部などを回遊する「オープントップバス」→オープントップバス
  8. 羽田空港とのアクセス性向上に向けた「シャトルバス」
  9. パーソナルモビリティや水上飛行機、その他

4つめにある「水際エリアにおけるロープウェイ」。

これには“2つのロープウェイ構想”があるんです。

(1)YOKOHAMA AIR CABIN
桜木町駅⇔横浜ワールドポーターズ by 泉陽興業株式会社
2021年開業済み

(2)ロープウェイ構想(空中交通)
横浜駅⇔山下ふ頭 by 株式会社YNP
開業未定

1つはすでに開業済みのYOKOHAMA AIR CABIN。

そしてもう1つは、横浜駅から山下ふ頭まで海岸線を進む長いルートのロープウェイ構想です。

YOKOHAMA AIR CABINではない、もう1つのロープウェイ構想

ヨコハマ都心臨海部の まちを楽しむ多彩な交通のマップ
もう1つのロープウェイ構想のマップ

そごう2階からみなとみらいにゴンドラが出ていた横浜博覧会ゴンドラの再来…のようなイメージでしょうか。それが山下ふ頭まで続きます。

正確には、横浜駅東口から中央卸売市場、臨港パーク、パシフィコ横浜、新港ふ頭、横浜赤レンガ倉庫、大さん橋、そして山下ふ頭をつなぐもの。

筆者:1201

こちらは正確にはロープウェイという言葉は使わず、索道とか空中交通とか表記されているのでロープウェイに限らないのかも。

事業者の株式会社YNPは、横浜土着の企業4社で構成されています。“ハマのドン”である藤木企業、小此木、川本工業、横浜岡田屋の4社で、2019年10月31日に開業した「横浜ハンマーヘッド」を担う企業グループの構成企業でもあります。

もう1つのロープウェイ構想が実現するとシーバスに影響が?

水上バス【シーバス】の写真
シーバス
(出典:シーバス公式サイト)

この“もう1つのロープウェイ構想”が実現した場合、水上バス「シーバス」は客足に影響を受けると思うんです。水上バスとは言え、ロープウェイと同じようなルートなので。

このシーバスを運営している株式会社ポートサービス、これも藤木企業から分社化した関連会社だから、たとえロープウェイが実現しても利用客を食い合うんじゃないのかな…と勝手に心配。もっと言えば、水上を走るバス「スカイダック横浜」も藤木企業が共同事業として始めたものです。

筆者:1201

横浜港湾全体の活性化を見越しているのなら大歓迎です(あとは景観…)。

藤木企業は、林文子市長時代にあったカジノ誘致の山下ふ頭へのMICE施設建設も推進していますし…横浜都心臨海部の大型事業には必ずと言っていいほど関わりがあります。

筆者:1201

ハマのドンは伊達じゃない…。

そもそも“横浜都心臨海部”って何?

1859年の横浜開港以来、港とともに発展を遂げてきたエリア。2050年に向け「世界が注目し、横浜が目的地となる新しい都心」となるべく、まちづくり戦略が練られているエリアでもあります。

具体的には、こちらの5地区。

横浜都心臨海部のマップ
(引用:横浜市 都心臨海部再生マスタープラン(仮称))
  • 横浜駅周辺地区
  • みなとみらい21地区
  • 関内・関外地区
  • 山下ふ頭周辺地区
  • 東神奈川臨海部周辺地区

当記事で取り上げた「ヨコハマ都心臨海部の まちを楽しむ多彩な交通」というのは、この地区内を移動できる新たな交通サービスの提案ということですね。

“もう1つのロープウェイ構想”は採用されるのか、ゴンドラなど別の空中交通のカタチになるのか。続報を待ちます。

もう1つのロープウェイ構想まとめ

ちなみにこれらの新しい交通の提案条件は、整備および運営にかかる費用は提案者自らの負担として、公費負担を伴わないこと

そういうわけなのでYOKOHAMA AIR CABINは、みなとみらいの都市型遊園地「よこはまコスモワールド」を運営している泉陽興業株式会社の負担で運営されています。

筆者:1201

だから一時期多かった「ロープウェイに金かけるくらいなら中学校給食を進めろ!」という批判はちょっと矛先が違います…。むしろ駅舎や支柱は横浜市の土地なので賃貸料が入ってきていますし。

空中交通を巡っては、1989年3月から191日間開催された横浜博覧会でゴンドラリフトが運行された実績があります。横浜駅東口のそごう2階デッキから横浜港の上空を通り、現在のけいゆう病院近くの会場まで約770メートルを結んだゴンドラリフトで、あれから約30年の時日が流れた今の技術なら、“もう1つのロープウェイ構想”の横浜駅〜山下ふ頭の案もあながち現実的になるのかな?

公費負担なしというのが大前提条件だけれど。

ヨコハマ都心臨海部の新たな交通に関する記事

SPONSORED LINK
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次