横浜みなとみらい21の周辺地区では、商業施設やホテルの再開発が戦争のごとく乱立している…というのは既出だけれど、それだけじゃありません。
ライブハウス(コンサートアリーナ)も群雄割拠まちがいなしという状況です。
2,000人規模のKT Zepp Yokohama、1万人規模のぴあアリーナMM、そして2万人規模のKアリーナと、みなとみらいだけでも3つのライブ会場が新たに誕生し、横浜駅や関内駅まで範囲を広げると合計6つのライブ会場が仲間入りとなります。
2000年と2020年の今を比較すると、日本におけるライブ・エンタテイメントの市場規模は約2.4倍ほど成長したものの、会場不足な神奈川県横浜市。2018年のデータによると、年間の公演回数・動員数・市場規模のすべてで神奈川県は、東京・大阪・愛知に次ぐ4位となっています。
そんな状況を打破すべく、数百人規模のライブハウスから万単位の大型会場まで、みなとみらい周辺には6つのコンサート会場が誕生します!その会場をまとめたのでご紹介。
【新設】横浜みなとみらい周辺のライブ・コンサート会場
ライブ市場規模に大きなインパクトを与えているのが“1万人を超えるアリーナクラス”での公演です。音楽コンサート市場における1万人規模公演は、公演回数のシェアでは2%未満ですが、市場規模で観ると50%弱を占めるそうです。
1万人規模の会場1つが持つ市場に対するインパクトは巨大とのことで、そのクラスでいうとぴあアリーナMMとKアリーナプロジェクトに期待です。
会場名 | 設立 | 収容数 | 最寄駅 |
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KE Zepp Yokohama | 2020年3月 | 2146人 | 新高島駅 |
ぴあアリーナMM | 2020年7月 | 1万人 | みなとみらい駅 |
Billboard Live YOKOHAMA | 2020年7月 | 300人 | 馬車道駅 |
1000 CLUB | 2020年7月 | 1000人 | 横浜駅 |
横浜武道館 | 2020年7月 | 約3000席 | 関内駅 |
横浜ユナイテッドアリーナ | 2024年4月 | 約5000席 | 関内駅 |
Kアリーナプロジェクト | 2023年秋 | 2万人 | 新高島駅 |
7つありますが、横浜文化体育館(横浜文体)跡地にできる、横浜ユナイテッドアリーナとサブアリーナの横浜武道館は1つのカウントとしています。
KT Zepp Yokohama
Zeppが培ってきたライブハウスの特徴と、コーエーテクモゲームスのエンタテイメント事業のノウハウを取り入れたライブハウス型ホール「KT Zepp Yokohama(ケーティゼップヨコハマ)」。
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい4-3-6 コーエーテクモ本社ビル内(→Googleマップ)
交通機関:新高島駅から徒歩約2分、横浜駅東口から約徒歩10分
収容人数:2,146人(スタンディング)
開業:2020年3月7日
ぴあアリーナMM
民間企業の単独主導で建設・運営される、国内初の1万人規模の音楽アリーナ「ぴあアリーナMM」。
配信という流れになりましたが、地元・横浜が生んだトップアーティスト「ゆず」がこけら落とし公演を行いました。
2階にはライブ以外の日も&一般の方も利用可能なカフェが併設されています。
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-2(→Googleマップ)
交通機関:みなとみらい駅から徒歩約7分、桜木町駅から徒歩約8分
収容人数:最大12,141人
開業時期:2020年4月25日 → 7月10日
Billboard Live YOKOHAMA(ビルボードライブ横浜)
ホテル、マンションなどで構成される複合施設横浜北仲ノットに誕生した「北仲ブリック&ホワイト」施設内にオープン。横浜の歴史的建造物「旧帝蚕倉庫棟(きゅう ていさん そうこ)」を極力残してリノベーションしたライブハウスです。
食事とともに演奏を間近に楽しめる約300席のクラブ&レストランとして横浜のナイトシーンを盛り上げます。
所在地:神奈川県横浜市中区北仲通5-57-2 北仲ブリック&ホワイト1階(→Googleマップ)
交通機関:馬車道駅2a出口直結、桜木町駅から徒歩約8分
収容人数:約300席
開業時期:2020年4月12日 → 7月20日
1000 CLUB(サウザンドクラブ)
ガガガSP、かりゆし58、打首獄門同好会、日食なつこらが所属する株式会社LD&Kが、横浜駅西口にオープンするライブホール「1000 CLUB(サウザンド クラブ)」。
キャパシティは会場名のとおり約1000人を収容可能で、2020年4月に閉館したVRシアター「DMM VR THEATER」を引き継ぎ、ライブハウスへと改装を行います。
所在地:神奈川県横浜市西区南幸2-1(→Googleマップ)
交通機関:横浜駅西口から徒歩約5分
収容人数:約1,000人
開業時期:2020年7月末
横浜ユナイテッドアリーナ&横浜武道館
“横浜文体”として長く親しまれてきた横浜文化体育館が、施設の老朽化を理由に閉館・解体。跡地にはホテルや飲食店を含む「横浜ユナイテッドアリーナ(メインアリーナ)」、そして近隣の横浜総合高校跡地には「横浜武道館(サブアリーナ)」が誕生します。
イベント開催などの空白期間を避けるため、横浜文体が存在している間にサブアリーナを建設。横浜武道館の先行開業を見届けてから、横浜文体は解体されます。両施設の完全開業は2024年予定。
- メインアリーナ
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所在地:神奈川県横浜市中区不老町2-7(→Googleマップ)
交通機関:関内駅から徒歩約5分
収容人数:約5,000席
開業時期:2024年4月予定 - サブアリーナ(横浜武道館)
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所在地:神奈川県横浜市中区翁町2-9-10(→Googleマップ)
交通機関:関内駅から徒歩約6分
収容人数:約3,000席(アリーナ)
開業時期:2020年7月
Kアリーナプロジェクト
世界最大級の音楽アリーナをはじめ、インターナショナルブランドホテルやオフィスが同じ敷地内に併設するミュージックパーク「Kアリーナプロジェクト」。
周辺にもホテルは大量開業していますが、コンサート開催時のホテル利用は稼働100%…いくかも?
横浜アンパンマンこどもミュージアムの隣接地で、むかしマリノスタウンがあった場所ですね。
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい6-2-2(→Googleマップ)
交通機関:新高島駅から徒歩約5分、横浜駅東口から徒歩約11分
構成:音楽アリーナ地上7階/ホテル地上21階・地下1階・塔屋1階/オフィス地上21階・塔屋1階
収容人数:2万人(予定)
開業時期:2023年10月31日(竣工予定)
【既存】横浜みなとみらい周辺のライブ・コンサート会場
2020年までに開業している、みなとみらい周辺のライブ・コンサート会場のまとめです。キリがないのでキャパ300人以上しばり。
- 横浜スタジアム
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「ハマスタ」の愛称で親しまれるスポット。日本初の多目的スタジアムとして、野球だけではなく、アメフトや他のスポーツ、コンサートなど多様なイベントが毎年開催されています。
所在地:神奈川県横浜市中区横浜公園(→Googleマップ)
交通機関:関内駅より徒歩約2分
収容人数:34,046人(プロ野球開催時最大)
開業:1978年3月竣工 - パシフィコ横浜 国立大ホール
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二枚貝をイメージした外観、巻き貝をもしたホール内の海モチーフのデザインが特徴。
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1(→Googleマップ)
交通機関:みなとみらい駅から徒歩約5分、桜木町駅から徒歩約12分
収容人数:5,002人
開業:1994年5月 - 横浜みなとみらいホール
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海の見えるコンサートホールとして、国内外のアーティストから愛されています。大・小のホールで連日公演が行われています。
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-6(→Googleマップ)
交通機関:みなとみらい駅から徒歩約3分、桜木町駅から徒歩約12分
収容人数:2,020人(大ホール)
開業:1998年5月 - 神奈川県民ホール
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国内屈指の大型文化施設で、多目的に活用できる大ホールではクラシックやコンサートなどを開催。小ホールは室内楽や音楽発表会に最適な音響となっています。
所在地:神奈川県横浜市中区山下町3-1(→Googleマップ)
交通機関:日本大通り駅から徒歩約8分
収容人数:2,493人(大ホール)
開業:1975年 - 神奈川県立音楽堂
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公立施設として日本初の音楽専用ホール。壁面はすべて木で作られていたりと、最高の音響効果を発揮できるように設計されています。
所在地:神奈川県横浜市西区紅葉ヶ丘9-2(→Googleマップ)
交通機関:桜木町駅から徒歩約10分、日ノ出町駅から徒歩約13分
収容人数:1,106人
開業:1954年 - 横浜関内ホール
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芸術文化の楽しさと感動を幅広く伝える施設。大・小ホールに分かれ、ライブや演芸など様々な催しが開催されています。
所在地:神奈川県横浜市住吉町4-42-1(→Googleマップ)
交通機関:関内駅から徒歩約6分
収容人数:1,038人(大ホール)
開業:2018年リニューアルオープン - はまぎんホール ヴィアマーレ
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イタリア語で“船便”を意味する施設名のとおり、世界へ文化や芸術を届けるホール。サロン風の空間でコンサートなどを楽しめます。
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-1-1(→Googleマップ)
交通機関:桜木町駅から徒歩約5分、みなとみらい駅から徒歩約7分
収容人数:517人
開業:1993年 - 横浜ランドマークホール
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着席スタイルをメインとし、スタンディングのライブホールにも対応するエンタテイメント空間。ライブや演劇などが行われています。
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ5階(→Googleマップ)
交通機関:みなとみらい駅から徒歩約5分、桜木町駅から徒歩約5分
収容人数:510人(着席時)
開業:2018年リニューアルオープン - 横浜ベイホール
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海外アーティストやメジャーなミュージシャンが登場する老舗ライブハウス。会場内はどの方向からもステージが見やすいのも特徴。
所在地:神奈川県横浜市中区新山下3-4-17(→Googleマップ)
交通機関:元町・中華街駅から徒歩約15分
収容人数:1,100人
開業:1995年 - F.A.D YOKOHAMA(エフエーディー ヨコハマ)
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パンクやハードコア、ラウドをはじめ、ジャンルを問わないアーティストが出演。こだわりの音響による爆音でライブを楽しむことができます。
所在地:神奈川県横浜市中区山下町168-1(→Googleマップ)
交通機関:石川町駅から徒歩約7分
収容人数:380人
開業:1996年6月 - BAYSIS(ベイシス)
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ロック、ポップなど幅広いアーティストが出演するライブハウス。若手アーティストを発掘する企画なども定期的に開催されています。
所在地:神奈川県横浜市中区常盤町3-25 サンビル2階・地下1階(→Googleマップ)
交通機関:関内駅から徒歩約6分
収容人数:300人
開業:2006年6月
横浜みなとみらい周辺のライブ会場まとめ
「ホテル作りすぎだろ…」「コンサート会場作りすぎだろ…」とド素人意見で考えていたけれど、上手くいけば相乗効果になるんじゃないかな?1万人規模、2万人規模のコンサートが重なったら、この付近のホテルはフル稼働しそう。というかむしろ足りないのでは…?
イベントがない日の集客は課題だろうけど、プロの大人の集まりがそんなの考えていると思うので期待。
ただ、KT Zepp・ぴあアリーナMM・Kアリーナでライブが重なった日の新高島駅のラッシュ感は…杞憂に終わることを祈っております。そして「音楽の街 横浜」の実現を楽しみにしています。
まだ検討段階ですが、こんな情報もあります…↓
当記事の情報はMUSIC CITY YOKOHAMA(2020年3月発行)の情報を一部抜粋しています