桜木町駅前から横浜ワールドポーターズをつなぐ日本初の都市型ロープウェイで、全長約630m、最高高さ約40m、運賃は大人1000円・子供500円。
運行開始は2021年4月22日(木)で、営業時間は10:00〜22:00となります。
事業主体はコスモワールドを運営する泉陽興業で、建設・運営も同社が担うため公費負担はなく、むしろ土地の有償貸与をしています。
2018年5月に横浜市が発表した、「ヨコハマ都心臨海部の まちを楽しむ多彩な交通」。
横浜都心臨海部において、移動自体が楽しく感じられる多彩な交通サービスの導入を進めていくため、民間事業者から募集したさまざまな提案を選定し、まとめたものです。
モノレールやら、連節バス「ベイサイドブルー」やら、AI運行バスやら…そんな数ある新しい交通手段の1つに、桜木町~ワールドポーターズを結ぶロープウェイの設置というものがありました。
→参考:みなとみらいのロープウェイ構想は、どこを走るの?本当に実現するの?

そして正式に決定したのが、全国初の都市型ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN/ヨコハマ エアー キャビン」で、2021年4月22日(木)に運行開始となります。
ルートは桜木町駅前広場から横浜ワールドポーターズ前(運河パーク)まで、大観覧車などで有名なコスモワールドを運営する泉陽興業が事業主体となり、公費負担ゼロで建設・運営されます。
■追記(2021.02.10):ロープウェイの試運転が行われています!
みなとみらいのロープウェイ概要


ゴンドラを見ると8人乗りには見えないコンパクトさ
■名称
YOKOHAMA AIR CABIN/ヨコハマ エアー キャビン
■運行開始
2021年4月22日(木)
■ルート
駅舎はJR桜木町駅前、横浜ワールドポーターズ前(運河パーク)の2ヶ所
既存の歩行ルート「汽車道」沿いに約630mを運行(片道5分)、最高高さ約40m
■営業時間
10:00〜22:00
■運賃
大人1,000円、子ども500円
■ゴンドラ
全36基(定員8名、バリアフリー対応)
支柱:地上2基(高さ約10m)、海上3基(高さ約30~40m)
■運営会社
泉陽興業株式会社(大阪府)
みなとみらいのロープウェイはどこにできる?

ロープウェイの設置予定場所は、JR桜木町駅の駅前広場から、横浜ワールドポーターズ前の運河パークまでの約630mほど。
桜木町駅前広場と運河パークの両サイドに2階建ての駅舎(停留所)を設け、汽車道に沿って海上3本・地上2本の支柱を設置します。
JR桜木町駅前の駅舎


広々とした桜木町駅前広場に駅舎が出来ると圧迫感がすごそう…と思っていましたが、圧迫感はそれほど感じないかも。
運河パークの駅舎

汽車道から横浜ワールドポーターズへと続くエスカレーター付近ですね。
駅舎とワールドポーターズの歩行者デッキ(エスカレーターを上ったあたり)は、直接接続します。
みなとみらいのロープウェイは誰が運営するの?税金?
このロープウェー案を提出したのは、大阪府にある泉陽興業株式会社。

みなとみらい21地区の無料遊園地「よこはまコスモワールド」を運営する会社です。
そして提案時には、整備費用が約60億円と試算されていましたが、設置・運営は泉陽興業株式会社が行うため、横浜市の公費負担はゼロ。横浜市は、駅舎や支柱を設置するために必要な手続きや周辺地域との調整などを支援するとのこと。
駅舎や支柱を設置する場所は横浜市の管理区域となるため、むしろ泉陽興業株式会社が横浜市に支払うことになります。
ただし、

駅舎とワールドポーターズの2階デッキを接続する部分は、横浜市負担のようです。
みなとみらいのロープウェイ完成までの写真

2020年、延期となっていた工事がついに工事が始まりました。
これから定期的に、完成までの写真を掲載していきたいと思います。
→2020年3月の様子

桜木町駅前広場とタクシー乗り場付近にまたがって駅舎が建てられる予定。

こうやってタイルを全部をはがすんですね。びっくり。

まだ木と同化して見えにくいですが、1年以内にこの景色もガラッと変わります。

結婚式場「ノートルダム横浜みなとみらい」の近くを通るため、ゴンドラの中から丸見えになりそう?

海上には3基の支柱が作られます。

至近距離で見ると、みなさんの想像の1.5倍は高く感じるかも(たぶん)。
完成したら景観にけっこう割り込んでくると思うので、興味ある人は今のうちにみなとみらい写真を撮影しておいた方がいいですよ。

ここにロープウェイが誕生するんですね。

この景観も今のうちです。
→2020年7月の様子

前回撮影から、手前の木が生き生きと葉をつけてきたので見えにくいですが、

駅舎の土台が作られ始めています。

想像…はしていたけれど、間近で見ると…高いな…。
けれど、案外みなとみらいの風景の中においては、完成しても主張が強くなく目立たないかも(願望)。

完成まであまり時間がないので、目まぐるしい速さで景色が変わっていくことと思います。半年後には、ほぼ完成の予定。
→2020年9月の様子

桜木町駅前の駅舎。土台がせり出してきました。

やはり工事スピードが早い印象。
→2020年12月の様子

あかいくつバスが少し見えていますが、ロータリーの上を完全にまたいで駅舎の全体が出来上がっています。

鉄塔と鉄塔の間もロープが張り巡らされています。
→2021年1月の様子

ついにゴンドラがぶら下がり始めました!
これが全36基となると、けっこう数が多いですね。
桜木町駅側 駅舎 運河パーク側 駅舎
みなとみらいのロープウェイまとめ
批判は出るだろうけども、僕は賛成。いまのところ。
横浜市の公費負担がゼロだったから。
景観の問題もありますが、これについては周辺環境を考慮しながら進めていくそうです。
みなとみらい自体、埋め立てで作られた都市再開発の人工的な街で、言ってしまえばランドマークタワーやクイーンズ、結婚式場のアニヴェルセルなどなど…も“自然景観を壊して”作られた建物ですし…と言うかそもそもすべての建物が人工的ですから…と、屁理屈を言ってしまいました。すみません。
というか今から批判しても工事は進むのだから、とにかくいい仕上がりになることだけに望みを託します。
ぜいたくを言えば、赤レンガ地区まで行って欲しかった。桜木町駅から赤レンガ倉庫って、なにげに遠くないですか?
とは言え、完成したら絶対に乗ります! 1回は。
距離的にも、料金的にも、ルート的にも、ほぼ“デート・観光客専用”になるのでしょうね。
行きは汽車道を散歩しながら歩いて、帰りはロープウェイで夜景を見ながら桜木町駅に帰るというのもいいのかも?
ちなみに横浜市臨海部には、もう1つの“空中交通”案もあります。
横浜駅東口→中央卸売市場→臨港パーク→パシフィコ横浜→新港ふ頭→赤レンガ倉庫→大さん橋→山下ふ頭 をつなぐというもの。
まだ採用・却下の結論は出ていないので今後に期待?です。
こっちの方が有用性が高そうな気もします。
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