横浜みなとみらいの再開発はすさまじく、オフィスビルや商業施設、コンサートホール、ホテルなどが群雄割拠の様相を呈しています。
2027年くらいまでは建設ラッシュが続きそうな予感。
再開発件数ではみなとみらいに負けるものの、僕が前から注目しているアツい地区…それが桜木町やみなとみらい、関内、日本大通りに挟まれた「北仲通地区」の再開発です。
横浜新市庁舎や高層マンションザ・タワー横浜北仲、商業施設北仲ブリック&ホワイト、アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉などが代表的な再開発施設になります。
2021年頃に一区切りついた横浜北仲地区の再開発ですが、新たに2つのブロックで再開発がスタート。
この記事では、最新情報を含めた北仲通地区の再開発状況を紹介していきます!
特定都市再生緊急整備地域に指定
神奈川県では、川崎の「羽田空港南・川崎殿町・大師河原地域」と、横浜の「横浜都心・臨海地域」が特定都市再生緊急整備地域に指定されています。
早い話が、“都市整備をすみやかに推進しようエリア”ということ。
横浜都心・臨海地域
横浜都心・臨海地域とは横浜駅とみなとみらい周辺を指し、JR桜木町駅とみなとみらい線馬車道駅に囲まれた、北仲通地区も含まれます。
そして現在、北仲通地区は都市計画道路「栄本町線(通称:みなとみらい大通り)」を境に、
北地区と南地区で再開発構想が段階的に進行中。
正式名称は「北仲通北再開発等促進地区地区計画」。
これがなかなかアツい。
北仲通地区の再開発状況
北地区と南地区を、さらに細分化するとこんな感じ↓
栄本町線を挟んで上側が北仲通北地区で、緑色のエリアが北仲通南地区となっています。
北仲通北:A地区
A地区は、上図の「A-1~4」部分です。
A-1・A-2(第4段階)
北仲通北第一公園
(仮称)北仲通北地区A1・A2地区プロジェクト
A-1・A-2地区を一体化させ、大和地所(横浜市)と住友不動産が事業者となり、共同住宅と物販店舗、ヒルトンホテルのラグジュアリーブランドコンラッド横浜を主要用途に、延べ約9万7,081㎡、最高高さ150mの超高層ビルを建設する計画が進行中。
2021年着工の、2025年竣工予定。
→2023年着工、2026年11月竣工予定です。
A-3(第2段階)
ノートルダム横浜みなとみらい
みなとみらいを一望できる結婚式場。
“みなとみらいで式を挙げる”よりも“みなとみらいを一望しながら式を挙げる”方がいいのではと常々思うのでおすすめです。入ったことないんだけれども。
A-4(第3段階)
横浜北仲ノット
馬車道駅直結で、地上58階・高さ約200m、1,176戸が入居する高級マンション「ザ・タワー横浜北仲」や商業施設「北仲ブリック&ホワイト」などで構成されるエリアが「YOKOHAMA KITANAKA KNOT(横浜北仲ノット)」。
ランドマークタワーの3分の2ほどの高さで、最上階は8億円規模の分譲価格。最上階含む全戸が完売したそうな。
46〜51階には、サービス付き長期・短期滞在型宿泊施設「オークウッドスイーツ」も入居。
「ザ・タワー横浜北仲」低層階には、スーパー、カフェ、レストランなどの商業施設「北仲ブリック&ホワイト」が誕生。
高級スーパーの「リンコス 横浜馬車道店」や、横浜市認定歴史的建造物である「旧横浜生糸検査所附属生糸絹物専用B号倉庫及びC号倉庫」に「Billboard Live YOKOHAMA(ビルボードライブ横浜)」も開業しています。
北仲通北:B地区
B地区は、上図の「B-1~3」部分です。
B-1(第4段階)
北仲通北地区 B-1地区計画
株式会社日新と東急不動産株式会社、京浜急行電鉄株式会社、第一生命保険株式会社の4社が、横浜市中区の北仲通北B-1地区に大型複合施設を開発すると発表しています。
北仲通北第二公園
B-2(第4段階)
アパホテル&リゾート 〈横浜ベイタワー〉
地上35階・地下2階、1棟で2,311室もの客室は日本最大級。
「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」でさえ3棟合わせて2,007室なので、その規模感に圧倒。
みなとみらいはホテルが建設ラッシュだけど、このアパだけで既存のシティホテルは淘汰されるんじゃないかと思えるほど。
北仲通北第三公園
B-3(第1段階)
シャレール海岸通
一足先に完成しているUR賃貸住宅。目の前にアパリゾートがそびえ立つので景観が一変しています。
これを見越していたのか、ベランダはすべて海向きではないので、アパによるベランダからの景観は変化ないと思われます。
北仲通北:C地区
C地区は、黄色い部分ですね。
横浜市第2合同庁舎
合同庁舎がありますが、今回の再開発からは対象外となります。
北仲通南
北仲通南は、上図の緑色部分です。
第1工区
横浜アイランドタワー
独立行政法人都市再生機構が開発したオフィスビル。横浜新市庁舎に隣接。
第2工区
横浜市役所
地上32階、地下2階、塔屋2階、高さ155m。
低層階には一般利用が可能な商業施設「ラクシスフロント(運営は京急)」が入っています。
また民間事業者への賃貸も予定しており、屋上にはヘリポートを兼ね備えた近未来の市役所が誕生しました。
塔屋とは…建物の屋上に突き出した部分。エレベーターの機械室や換気塔・冷却塔など。
JR桜木町駅周辺も連動して活発化
JR京浜東北・根岸線が走る桜木町駅に、北仲通地区へのアクセス向上のため新しい改札口が作られました。
場所は関内駅側のホームの端。
そして桜木町駅にも新しい駅ビル「JR桜木町ビル」が誕生しています。
テナントには「CIAL桜木町ANNEX」や「JR東日本ホテルメッツ横浜桜木町」など。
新しい駅ビル、新しい改札口、新しい歩行者デッキと、北仲通地区一帯と連動して利便性向上が加速します。